こんにちは。こどもの森です。今回のコラムは療育を勧められたときの保護者の方の考え方や心構えについてお話していきます。
はじめに、療育の対象は、発達の遅れや障がいを持つ子どもや若者で、療育の対象となる状況は様々です。
まず一つ目は、発達の遅れや発達障がいを抱えるこどもたちです。例えば、自閉スペクトラム症(ASD)、知的障がい、注意欠陥多動性障がい(ADHD)などの診断を受けている子どもたちが療育の対象となります。療育を通じて言語や社会的なスキル、学習や自己管理のスキルの向上を目指します。
二つ目は、特別な学習ニーズを持つ子どもたちです。例えば、学習障がい、言語遅延、読み書き困難(ディスレクシア)などの問題を抱えている子どもたちが療育の対象となります。これらのニーズを持つ子どもたちは、学校での学習において困難を抱えており、療育を通じて学習スキルや学習戦略の向上を図ります。
三つ目は、行動や情緒の調整が困難な子どもたちです。例えば、過剰な行動や反応、不安やうつ症状、怒りのコントロールの困難などを抱えている子どもたちが療育の対象となります。感情を適切にコントロールするためのスキルやストレス管理の方法を学ぶことで、社会的な関係構築や良好な行動パターンを身につけることを目指します。
このように療育の対象は個々の状況や症状によって異なりますが、共通していえるのは、支援が必要であると判断された子どもや若者が対象となることです。
では、支援が必要であると判断され、療育を勧められたときにどのように受け止めたら良いのかについて紹介します。
まずは「誤解や偏見を排除する」ことです。
どのような誤解や偏見があるのでしょう。
一つ目は、「療育は教育の失敗を補うもの」という考え方です。
療育は、個々のニーズに合わせた教育プログラムや支援を提供することで、発達や学習の困難を克服し、個々の能力を最大限に引き出すことを目指しています。教育のサポートや補完を行うものであり、補うだけではなく、新たな成長やスキル向上を促す役割も果たしています。
二つ目は、「療育は必要ない」という考え方です。
療育が必要とされる場合、それは専門の教育者や専門家による判断に基づいており、療育の必要性は個々の発達や学習のニーズによって異なります。専門家の診断や、教育者の判断を受け、個別のニーズや特性に合わせて、療育プログラムやアプローチが設計されることで、子どもたちの可能性を伸ばすことが期待できます。
療育を勧められた場合は、お子さまやご家族が直面している状況を正確に理解し、専門家と協力しながら適切な療育のプランを立てていくことが重要です。個別のニーズや特性を理解し、彼らが持つ可能性を最大限に引き出すための支援を行っていきましょう。
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